研究課題/領域番号 |
20H03125
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
下里 剛士 信州大学, 学術研究院農学系, 教授 (00467200)
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研究分担者 |
佐藤 隆 信州大学, 先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所, 特任教授 (70510436)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 乳酸菌 / オリゴDNA / 腸管上皮 / 微粒子 |
研究実績の概要 |
喘息は、気道過敏性/炎症/リモデリングを主徴とする呼吸器疾患である。全世界の喘息患者数は2億人以上と見積もられており、年間46万人が本疾患を原因として死亡している。しかし、喘息患者数は増加し続けており、既存の予防・治療法の改善が求められている。非メチル化CpGモチーフを含む合成オリゴDNA(CpG-ODN)は、動物細胞に発現するToll様受容体9(TLR9)を介して宿主の免疫系を活性化する。CpG-ODNは、喘息を含むアレルギー性疾患の代替薬としての利用が期待されており、前臨床/臨床研究においてその有効性が検討されてきた。これまでに研究代表者らの研究グループでは、CpG-ODNを有効成分とする微粒子(ODNcapと呼ぶ)を、CpG-ODNの経口運搬系として開発することに成功した。加えて、ODNcap入りの飼料をマウスに自由摂取させると、卵白アルブミン(OVA)に誘導されるアレルギー性気管支炎を予防的に軽減できることを証明した。また、興味深いことに、OVA誘導アレルギー性気管支炎の病態は、肺静脈心筋細胞(pulmonary vein cardiomyocytes; PVCs)の傷害を伴うことを発見した。PVCsは、肺大静脈の周囲に存在することは知られていたが、それらの生理学的/病理学的役割については明らかにされていない。そこで本研究では、経口摂取し、腸管上皮に到達したODNcapが肺の病態を調節する機序について検証し、ODNcapの自由摂取はこの傷害を軽減することを見出した。今後は、PVCsの損傷モデルマウス(肺線維症モデルマウス等)に対するODNcapの効果について検証を行うことで、ODNcapがもたらす腸肺相関について検証を進める。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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備考 |
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/lab/shimolab/cn21/index.html
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