研究課題
イヌの膀胱がんは、悪性度が非常に高く有効な治療法が存在しないことから、新規治療法の開発が獣医療の現場において喫緊の課題となっている。本研究では、新規膀胱がん幹細胞関連遺伝子の機能を解析し、新規治療薬の開発につなげる。さらに、イヌ膀胱がんオルガノイドを用いた新たな培養細胞の創出および臨床検査システムの開発を行うとともに、膀胱がん罹患犬の尿中細菌叢解析によって、オルガノイドの増殖・生存を制御する細菌種を同定し、新たな治療標的とする。今年度は、犬正常膀胱オルガノイドを用いて様々な化学物質を長期暴露した後に、免疫不全マウスに移植することで簡便な発がんモデルが作成可能であることを明らかにした。さらに、確立した2.5Dオルガノイド培養法を用いて乳腺腫瘍、血管肉腫、肺がんなど様々ながんで新規分子標的薬の薬効評価を行い、そのスクリーニング方法について国際学会で口頭発表を行うとともに、特許を出願した。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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