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2022 年度 研究成果報告書

ケモカイン受容体を標的とした犬の皮膚T細胞リンパ腫に対する革新的治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03147
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

前田 貞俊  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (50377694)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード皮膚リンパ腫 / ケモカイン
研究成果の概要

犬の皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)病変部のクローン解析から、皮膚以外の部位で不均一なクローン性が生じており、腫瘍細胞が全身に遊走している可能性が示された。CCR4またはCCR7遺伝子をノックアウトしたEO-1をマウスに移植したところ、皮膚結節および全身転移が抑制された。さらに、CCL17、CCL19、CCL21またはCCL22はEO-1の増殖を促進し、CCR4またはCCR7のノックアウトによってこれらの促進効果は消失した。以上の結果から、CCR4とCCR7は腫瘍細胞の遊走のみならず増殖も促進することが明らかとなり、犬CTCLの治療標的分子として有用であることが示された。

自由記述の分野

皮膚免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

ケモカインはヒトと同様に犬CTCLにおいても重要であることが明らかとなり、ケモカインに着目したヒトCTCLの新規診断または治療法開発において犬が有用な動物モデルであることが示された。また、CCR4のみならずCCR7も病態に関与していること、腫瘍細胞の遊走のみならず増殖にも関与していることなどが明らかとなり、治療標的分子として重要であることが示された。

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公開日: 2024-01-30  

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