研究課題/領域番号 |
20H03150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮沢 孝幸 京都大学, 医生物学研究所, 准教授 (80282705)
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研究分担者 |
中川 草 東海大学, 医学部, 准教授 (70510014)
目堅 博久 宮崎大学, 産業動物防疫リサーチセンター, 准教授 (90633264)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | マイクロRNA / 腫瘍 / レトロウイルス / フォーミーウイルス / がん治療 / トランスクリプトーム解析 / ネコ / ウシ |
研究成果の概要 |
マイクロRNA(miRNA)は、様々な代謝系やウイルスの増殖環を制御している。現在までに、多くのDNAウイルス、およびレトロウイルスを含む比較的少数のRNAウイルスが、miRNAをコードし、感染細胞内で発現することが報告されている。少数のレトロウイルスがmiRNAを発現することが示されており、フォーミーウイルス(FV)は当初、計算機解析によってmiRNAをコードする領域をもつことが予測されていた。その後、サルやウシのFVに関する研究で、機能的で生物学的に活性なmiRNA発現カセットの存在が確認された。我々は、低分子RNAディープシーケンス解析を用いて、ネコFV由来のmiRNAを同定した。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非病原性のウイルスであり、多くの動物に持続感染しているフォーミーウイルスは、そのゲノム中にマイクロRNA(miRNA)をコードしている。フォーミーウイルス感染細胞からは大量のmiRNAが産生されている。そのmiRNAの中には腫瘍の形成を抑えるものがあることが我々のわかった。今後、フォーミーウイルスを用いた腫瘍抑制性のベクターの開発や、フォーミーウイルスベクターを用いて大量のmiRNAを産生する株化細胞を作出し、miRNAを産生する細胞の培養上清中のエクソソームを回収・精製し、がんの治療に応用できる可能性が開けた。
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