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2023 年度 研究成果報告書

精巣内の前駆細胞で生じる脱分化誘導メカニズムの全貌解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03168
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分42030:動物生命科学関連
研究機関基礎生物学研究所 (2021-2023)
国立研究開発法人理化学研究所 (2020)

研究代表者

鈴木 伸之介  基礎生物学研究所, 生殖細胞研究部門, 助教 (00755994)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード精子幹細胞 / 精巣 / 不均一性
研究成果の概要

マウスの精巣では、一部の分化が進んだ前駆細胞(Progenitor)が精子幹細胞(SSCs)へと脱分化するが、そのメカニズムの理解は進んでいない。本研究では、ProgenitorがSSCsへと脱分化するメカニズムを理解するため、単一細胞レベルの遺伝子発現解析、脱分化するProgenitorを可視化するマウスの解析、Progenitorで生じる脱分化を効率的に解析可能な実験系の開発を行った。その結果、遺伝子発現レベルではSSCsとProgenitorの間に位置する細胞集団が、SSCsへと脱分化する可能性が強いこと、さらにmTORC1の抑制が脱分化に関与している可能性が強く示唆される結果を得た。

自由記述の分野

繁殖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、マウス未分化精原細胞に含まれる亜集団を再定義し、亜集団内で可逆的な転換が生じている可能性を示すことができた。また、その可逆的な転換にmTORC1シグナルの抑制が関与している可能性も見出すことができた。ヒトにおいても少数のProgenitorがSSCsへと脱分化していることが1細胞レベルの遺伝子発現解析から予測されているため(Guo J et al., 2018, Cell Res)、mTORC1の抑制を活用することで、男性不妊を改善する治療法の確立に繋がることを期待する。

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公開日: 2025-01-30  

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