研究課題
本年度は、増殖期神経幹細胞に遺伝子導入するための手法を確立した。マウスの野生型胎児にて目的の遺伝子を発現させる方法が広く普及することは、胚発生時の遺伝子制御メカニズムを理解する上で重要である。特に、多くの組織が飛躍的に発達する時期である神経管閉鎖前の細胞に遺伝子発現ベクターを導入する方法は数少ない。我々は、E7.0またはE8.0のマウス胚の内胚葉および外胚葉細胞に、特別な機器を用いずに子宮内注射でベクターを導入する方法を開発した。実際に、レトロウイルスを導入することで、脳、脊髄、表皮、消化器、呼吸器など様々な組織の細胞をGFPでラベルすることができた。これにより神経管閉鎖前の内胚葉・外胚葉の発生過程における注目遺伝子の役割を簡便に解析することができる(Kishi et al., bioRxiv, 2023)。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件)
bioRxiv
巻: - ページ: 086330
10.1101/2020.05.14.086330
The FASEB Journal
巻: 36 ページ: e22662
10.1096/fj.202201002rr
巻: - ページ: 504704
10.1101/2022.08.22.504704