研究成果の概要 |
蛋白質の動作機構の理解には、揺らぎをもつ構造とその分布の理解が必須だ。本研究ではDNP-固体NMR法と計算機科学的解析法を組み合わせ、膜蛋白質の構造分布を解析できる新しい方法を開発することを目的とした。 計画は(i) 試料調製, (ii) 高感度DNP-NMR法の発展, (iii) 計算機科学的方法論の開拓, (iv) 膜蛋白質への応用で、2022年度までの3年で(i)-(iii)を実行、試料を確立し、DNP法を最適化、計算科学的方法論のモデル系への応用と論文化を終えた。2023年度からはGPCRへの応用に際し、細胞内夾雑環境も取り入れた構造解析を含む計画に再構築し、新計画として始動する。
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