研究成果の概要 |
大腸菌の複製開始複合体は、複製起点oriC DNA、DnaA蛋白質多量体、DnaA集合促進因子DiaA蛋白質, DNA屈曲蛋白質IHFから成る。本研究では、2つのDnaA五量体がoriC DNAの一本鎖化領域の拡張と安定化を促し、効率的なヘリカーゼ装着を可能とすることが解明された。また、染色体のDNA因子DARS2は細胞周期中でDnaAを適時的に活性化する。これには増殖期特異的に発現するFis蛋白質の結合が必要である。本研究では、Fisが細胞周期中で適時的にDARS2に結合すること、活性型DnaAによってDARS2-Fis結合がフィードバック阻害されること、および、その分子機構を明らかにした。
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