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2023 年度 研究成果報告書

細菌べん毛モーター回転力発生機構の構造機能に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03220
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

本間 道夫  名古屋大学, 理学研究科, 研究員 (50209342)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード生体エネルギー変換 / モータータンパク質 / べん毛
研究成果の概要

細菌べん毛は、生物界において唯一の回転運動器官である。細胞膜に組み込まれたモーターが、イオン流入と共役して高速で回転する。膜超分子複合体であるこの超小型高速ナノマシンは、電気モーターなどと同じく、回転子と固定子から構成されており、それらの間で回転力を発生する。研究代表者のこれまでの研究蓄積をもとに、固定子と回転子のクライオ電子顕微鏡による構造解析と生化学的機能解析などから、回転子と固定子がタンパク質ギアのような働きによって回転力が作られるというモデルを提案することができた。また、固定子のプラグ領域がスパナのような機能によってイオン輸送の制御を行っているという新しいモデルを提案できた。

自由記述の分野

生物物理

研究成果の学術的意義や社会的意義

膜超分子複合体であるこの超小型高速ナノマシンは、電気モーターなどと同じく、回転子と固定子から構成されており、それらの間で回転力を発生する。イオン流がどのようにべん毛複合体の中を流れ、固定子分子と回転子分子間の相互作用が、回転エネルギーに変換されるメカニズムの解明に大きく貢献した。そして、固定子と回転子の構造と機能解析から、それらタンパク質の構造変換がどのように起こり、どのような相互作用によって回転力に変換されるのかを明らかにし、普遍的なモータータンパク質が内包するエネルギー変換に必要な構造と生命科学における普遍的な物理化学的法則の解明に大きく貢献した。

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公開日: 2025-01-30  

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