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2022 年度 研究成果報告書

人工膜とナノ空間を用いて細胞膜の微小環境を再現し膜タンパク質分子物性を計測する

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03225
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

森垣 憲一  神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 准教授 (10358179)

研究分担者 林 文夫  神戸大学, 理学研究科, 名誉教授 (80093524)
鈴木 健一  岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 教授 (50423059)
笠井 倫志  岐阜大学, 糖鎖生命コア研究所, 特任准教授 (20447949)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード生体膜 / 膜タンパク質 / 1分子計測
研究成果の概要

細胞膜はヘテロな脂質環境を持ち膜タンパク質の膜内局在や集合は機能調節に重要な役割を果たすと考えられている。本研究は、パターン化人工膜とナノ空間を用いて膜タンパク質の物性や機能を定量的かつ超高感度に解析する技術を開発した。細胞膜を薬剤処理することで得られる膜小胞、および細胞より分泌されるエクソソームを、ナノ空間において融合・展開して平面膜を形成し膜タンパク質の2次元拡散を1分子蛍光観察することに成功した。また、厚さの制御されたナノ空間を用いて膜タンパク質を1分子蛍光観察する技術を開発した。これらの技術により将来、多様な膜タンパク質の物性や機能を解析、理解することが可能になるものと期待される。

自由記述の分野

生体膜の生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膜タンパク質は、細胞内においてシグナル伝達など重要な機能を担い、疾患などにも深く関与しているため、医薬品の重要な標的になっている。膜タンパク質の機能は脂質膜の組成や分布にも影響を受けていると考えらてるが、生体膜内における機能制御機構を生きた細胞を用いて詳細に検証することは非常に困難である。本研究により、細胞由来の膜小胞をパターン化人工膜に組み込んで、膜タンパク質の物性や機能をナノ空間で精密に計測することが可能になった。この成果は、膜タンパク質の機能を分子レベルで定量的に評価することを可能にし、疾患メカニズムの解明、医薬品開発にも貢献できるものと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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