研究課題
基盤研究(B)
近年、ゲノムシークエンスが容易になり弧発性の先天性神経疾患においてもKIF1Aの変異の報告が相次いだ。私たちは1分子レベルの分子モーターの運動解析の手法と、線虫Caenorhabditis elegansを利用してKIF1A関連神経疾患を解析し、この疾患の発症の分子メカニズムを解明すると共に、軸索輸送の分子メカニズムに関する新たな知見を得た。
細胞生物学
軸索輸送は神経機能の維持に重要な役割を持っている。軸索輸送の異常はアルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症などの様々な疾患の原因となっている。また、近年では老化によって軸索輸送の量が減ることが老化による神経機能の低下に関係しているとも言われている。この研究では軸索輸送を担うモータータンパク質の異常が引き起こす疾患について解析を行い、その原因を解明した。本研究の成果は軸索輸送の異常が原因で起こる他の神経疾患のメカニズムの解明にもつながると期待される。