気孔装置における高次情報処理を司る気孔葉緑体や乾燥(ABA)とは独立したCO2シグナル伝達経路に着目し、新規CO2シグナル伝達因子および高次情報処理因子の探索を試みた。単離気孔葉緑体を用いたプロテオミクス解析から、気孔開閉制御に関わる気孔葉緑体因子を同定した。また、CO2非感受性変異体cdi4の原因遺伝子の解析から、孔辺細胞に豊富に含まれるリン脂質であるPEが、気孔開口に欠かせないことを明らかにした。さらに、サーマルイメージングによる変異体スクリーニングの効率を飛躍的に向上させるために独自設計の環境試験機を投入し、ABA非依存的に気孔閉鎖応答に異常を示す変異体を単離した。
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