オートファジーはオルガネラを含む細胞質成分を液胞に送り込み分解する液胞内分解機構の一つである。申請者はこれまでに、植物が光合成を行なう中でオートファジーを発動し、緑葉ペルオキシソームの品質管理を行うことで細胞の恒常性維持に貢献していることを見出したが、オートファジーがどの様にして異常オルガネラを認識し、それを過不足なく分解するのか、その機構は明らかでなかった。本研究課題の目的は、ダメージを受けたオルガネラが、いつ、どのようにして認識されて分解されるのか、そのメカニズムを共免疫沈降実験などにより分子レベルで明らかにすることであり、その結果をもとに緑葉ペルオキシソームの品質管理機構の解明を試みた。
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