• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

ショウジョウバエ生殖細胞系列におけるX染色体数に依存した自律的な性決定機構

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20H03287
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分44040:形態および構造関連
研究機関帝京大学

研究代表者

太田 龍馬  帝京大学, 理工学部, 講師 (00647969)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード性決定 / 遺伝子量補償 / 始原生殖細胞 / ショウジョウバエ
研究成果の概要

本研究は、始原生殖細胞(生殖細胞系列の前駆細胞)においてX染色体上の遺伝子の発現をオス(XY)とメス(XX)で一致させる遺伝子量補償が欠如しているという発見を基に、生殖細胞系列自律的な性決定機構を解明することを目的としている。本研究では、(1)XY型の始原生殖細胞において遺伝子量補償を担うMSL複合体の構成因子を発現させると、その細胞がメス化すること、(2)始原生殖細胞における遺伝子量補償の欠如にnanos遺伝子が関わることを示唆する結果を得た。さらに、生殖細胞系列のメス化に関わるX染色体上の新規候補遺伝子を同定した。以上の成果は、生殖細胞系列の性決定機構を明らかにする上での新たな基盤となる。

自由記述の分野

発生生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

原始的な動物であるヒドラは、生殖細胞系列のみで性差が観察されることから、生殖細胞系列自律的な性決定機構は、体細胞に依存した非自律的な性決定機構に比べ、進化的に古く、多くの動物で保存されていると考えられる。実際、生殖細胞系列自律的な性決定機構は、ショウジョウバエだけでなく、他の動物種でも存在することが明らかになりつつある。したがって、本研究により得られた成果は、動物に普遍的な生殖細胞系列の性決定メカニズムを理解するうえで重要な基盤になると考えられる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi