研究課題/領域番号 |
20H03293
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
並木 重宏 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (40567757)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 匂い源探索 / 神経回路 / フェロモン / 細胞内記録 / 電気生理学 |
研究成果の概要 |
本研究ではまずカイコガを用いて、脳内情報経路中の4つの脳領域のうち、2次中枢以降の領域で匂いのアンタゴニズムの作用が起こっていることを明らかにした。続いてエビガラスズメにおいて、アンタゴニストの情報を前大脳側部へ伝達する細胞を同定した。カイコガ脳における2次中枢である前大脳側部では、性フェロモンとアンタゴニストを処理する領域が分かれていることが知られている。エビガラスズメでも軸索投射の分布を比較したところ、同じように性フェロモン情報が内側へ、アンタゴニストの情報が外側に出力されていることを確認した。異なる種で共通しており、この解剖学的特徴が匂いのアンタゴニズムに寄与している可能性が考えられる。
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自由記述の分野 |
神経行動学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ガ類では性フェロモンによるコミュニケーションの発達に伴い、種の顕著な多様化がみとめられる。多様な信号が混在する実環境下で、異種のフェロモンによって、性フェロモン行動が抑制されるアンタゴニズムの機構は、フェロモン選好性の変化による生殖隔離において必要不可欠なプロセスであり、種分化のメカニズムを理解するうえで重要である。本研究成果はアンタゴニズムの機構について、解剖学的な知見を提供したという点で学術的な価値がある。
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