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2023 年度 研究成果報告書

水域生態系の宿主-寄生者系をモデルとした野外生態系動態の制御に向けた枠組み構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03323
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分45040:生態学および環境学関連
研究機関龍谷大学 (2022-2023)
京都大学 (2020-2021)

研究代表者

潮 雅之  龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (40722814)

研究分担者 鏡味 麻衣子  横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (20449250)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード生態系制御 / 宿主-寄生者系 / 非線形時系列解析 / ツボカビ
研究成果の概要

本研究では、先進的な因果解析手法と網羅的な生態群集データを用い、野外生態系動態の制御を可能にする枠組みを示すことを目的とした。まず、既存の生物群集データの解析から、野外において制御対象となるツボカビおよびそれらと相互作用する生物を検出した。その後、制御対象のツボカビを単離培養し、人工水田に添加する野外操作実験を行った。操作実験前後の生物群集の変化を環境DNA分析により解析した結果、ツボカビに加えその他の生物にも変化が見られ、この変化は生物間相互作用の結果生じたと考えられた。本研究は、事前に因果解析を用いて系に起こる変化を予測することが効率的な水域生態系の制御につながる可能性を示している。

自由記述の分野

群集生態学・分子生態学・統計生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、野外生態系から得られた生物群集データと先進的なデータ解析手法が、野外生態系のような複雑な系の将来予測や制御に資する可能性を提示した。学術的には「野外生態系の予測や制御をどのように高精度化するか」という問いに「網羅的モニタリングとデータ解析の融合」という一つの答えを提示した。また、社会的には「水域生態系において有害な生物(例. アオコ)や有益な生物(例. 水産重要種)の将来変動を予測や制御を行う」ための基礎的枠組みを提示したという点で大きな意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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