記憶は、秒から分単位の経過とともに忘れる「短期記憶」と、何時間、何日、あるいは一生続くような「長期記憶」に大別される。短期記憶と長期記憶のメカニズムで異なるのは、タンパク質の新規合成を必要とするか否かである。しかしながら、新規に合成された各々のタンパク質がいつ、どこで、どのように働いて長期記憶を実現しているのかは、ほとんどわかっていない。そこで、本研究では、脳組織内で新規合成タンパク質を可視化するためのハイスループットな方法を確立し、長期記憶における様々なタンパク質の新規合成の動態を解析するための技術基盤を構築した。
|