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2022 年度 研究成果報告書

神経細胞内でシナプス形成を時空間的・標的依存的に制御する分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03350
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分46020:神経形態学関連
研究機関富山大学

研究代表者

吉田 知之  富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (90372367)

研究分担者 和泉 宏謙  富山大学, 医学部, 技術専門職員 (00377342)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードシナプス / シナプスオーガナイザー / マイクロエクソン / 神経発達障害
研究成果の概要

シナプスオーガナイザーPTPδにはマイクロエクソンの選択的スプライシングによる様々なスプライスバリアントが存在し、バリアントごとに異なるシナプス後部リガンドと結合することで標的特異的なシナプス形成を担うことを見出した。マイクロエクソン由来ペプチドはリガンドとの相互作用面に挿入され、結合の特異性の維持に寄与していた。また、異なるシナプスオーガナイザーは互いに競合関係にあることを見出した。実際に特定の組合せのシナプスオーガナイザー複合体の相互作用面に点変異を導入して、競合バランスを変えたマウス系統はEIバランス変調や社会性発達の異常など、神経発達障害に関連した中間表現型や行動表現型を示した。

自由記述の分野

分子神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マイクロエクソンは3-27ヌクレオチドの極めて短いエクソンであり、脊椎動物の神経細胞で選択的に利用されることから、その機能に注目が集まっていた。シナプスオーガナイザー遺伝子の持つマイクロエクソン由来ペプチドが中枢シナプス形成時の標的選別に重要な役割を担うことを見出し、マイクロエクソンの新しい機能を提案した点が本研究の学術的意義である。またシナプスオーガナイザー間の競合バランスの変調が神経発達障害の発病の要因となることを示した。神経発達障害の新たな治療・創薬標的として、マイクロエクソン選択機構やシナプスオーガナイザー間の競合機構の重要性を提示した点が本研究の社会的意義である。

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公開日: 2024-01-30  

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