Cyp4a12a, Cyp4a12b二重欠損マウスのマスト細胞では、IgE/抗原刺激による活性化が顕著に減弱し、その減弱はエポキシ化オメガ3脂肪酸により回復した。TR4はSrcin1のプロモーター活性を顕著に上昇させること、骨髄由来培養マスト細胞においてSrcin1の発現上昇に関わることを明らかにした。これらのことから、マスト細胞において、TR4はマスト細胞におけるSrcin1の発現に必要であり、Cyp4a12a/b-PAF-AH2によって産生されるエポキシ化オメガ3脂肪酸はTR4の機能を抑制することで、Srcin1の発現を制御していることが示唆された。
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