薬物トランスポーターの発現は、糖尿病により変動すると報告されている。グルコース濃度の変動とRNAメチル化機構であるN6-methyladenosine(m6A)修飾の関連について、in vitro解析を行った。その結果、高濃度グルコース条件下において脱メチル化酵素であるFat mass and obesity-associated(FTO)の発現量が低下し、m6A修飾状態に変動を示す遺伝子としてorganic anion transporterを検出した。FTO制御に関連するmiRNAを特定したことから、血中miRNAをバイオマーカーとすることで、薬物療法の個別適正化への展開が期待される。
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