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2023 年度 研究成果報告書

網羅的アルブミン翻訳後修飾解析に基づくCKD病態生理解明と診断・治療戦略への展開

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03406
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

渡邊 博志  熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (70398220)

研究分担者 丸山 徹  熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (90423657)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードアルブミン / 酸化アルブミン / 慢性腎臓病 / 糖尿病性腎臓病 / サルコペニア / バイオマーカー
研究成果の概要

本研究では、慢性腎臓病(CKD)の進展とそれに伴う腎-遠隔臓器連関の新たな病態進展因子としてアルブミンの翻訳後修飾体に着目し以下の知見を得た。1)糖尿病性腎臓病患者を対象とした臨床試験より、酸化型アルブミン(Oxi-Alb)が早期診断マーカーとなる。2)Oxi-Albは筋萎縮を誘発し、血清中Oxi-Alb濃度がサルコペニアマーカーになる。3)Oxi-Albは脂肪炎症の誘発因子となる。4)Oxi-Alb情報を組み込みことで、サルコペニア診断マーカーとしての信頼性が向上することを示した。以上、Oxi-Alb自身が悪玉となること及び病態進展のマーカーとなることを示した。

自由記述の分野

医療系薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病(CKD)の場合、腎病態の進行に伴い、心血管疾患に加え、要介護状態の危険因子である筋力低下(サルコペニア)・骨萎縮等、複数の遠隔臓器障害が治療成績向上に対する大きな障壁となっている。本研究では、血清アルブミンの翻訳後修飾に注目し、CKDで上昇する酸化アルブミンが体内で悪玉として機能することに加え、その血清中濃度が病態進展のバイオマーカーになることを示した。本研究の新規性からも、得られた結果の学術的意義や社会的意義は大きいものと思われる。

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公開日: 2025-01-30  

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