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2022 年度 実績報告書

がん幹細胞を標的とした革新的な抗がん剤の創製

研究課題

研究課題/領域番号 20H03407
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

檜井 栄一  岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (70360865)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがん幹細胞
研究実績の概要

悪性脳腫瘍の膠芽腫(Glioblastoma=GBM)は、あらゆるがんの中でも最も予後不良であり、5年生存率が10%以下の難治性がんである。近年、グリオーマ幹細胞(Glioma-initiating cell=GIC)などの微量の治療抵抗性細胞群がGBMの悪性化進展や抗がん剤に対する抵抗性を担うことが示されている。我々は、E3ユビキチンリガーゼSmad specific E3 ubiquitin protein ligase 2(Smurf2)の新規リン酸化サイト(Thr249)を発見し、そのリン酸化修飾がGICの幹細胞性制御およびグリオーマ進展制御に重要な役割を果たしていることを見出した。本年度は、Smurf2Thr249のリン酸化修飾を調節する低分子化合物の探索を行い、同化合物のGICでの薬理学的効果を検証した。東京大学創薬機構の化合物ライブラリーを用いてSmurf2Thr249の脱リン酸化を阻害する化合物を探索したところ、活性値が50%を下回る化合物を7種類獲得した。さらにSmur2Thr249のリン酸化に対する効果および、GIC幹細胞性に対する効果を指標に、二次スクリーニングと三次スクリーニングを実施したところ、すべての条件をクリアする化合物を1種類(化合物A)獲得した。以上の結果から、低分子化合物AがSmurf2Thr249の脱リン酸化および幹細胞性の抑制を介したGICを標的としたGBM治療薬候補となる可能性が示された。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] MEK5-ERK5 axis promotes self-renewal and tumorigenicity of glioma stem cells2023

    • 著者名/発表者名
      Fukasawa K., Lyu j., Kubo T., Tanaka Y., Suzuki A., Horie T., Tomizawa A., Osumi R., Iwahashi S., Tokumura K., Murata M., Kobayashi M., Todo T., Hirao A., and Hinoi E.
    • 雑誌名

      Cancer Res. Commun.

      巻: 3 ページ: 148-159

    • DOI

      10.1158/2767-9764.CRC-22-0243

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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