悪性脳腫瘍の膠芽腫(Glioblastoma=GBM)は、あらゆるがんの中でも最も予後不良であり、5年生存率が10%以下の難治性がんである。近年、グリオーマ幹細胞(Glioma-initiating cell=GIC)などの微量の治療抵抗性細胞群がGBMの悪性化進展や抗がん剤に対する抵抗性を担うことが示されている。本研究では、SMAD specific E3 ubiquitin protein ligase 2 (SMURF2) のリン酸化修飾が、GICの幹細胞性維持や腫瘍形成能に重要な役割を果たしていることを明らかにした。
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