研究課題/領域番号 |
20H03426
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
久場 敬司 秋田大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (10451915)
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研究分担者 |
今井 由美子 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ワクチン・アジュバント研究センター, プロジェクトリーダー (50231163)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | RNA分解 / 翻訳 / ユビキチン修飾 / CCR-NOT / 心不全 / 肥満 / 脂肪細胞 |
研究成果の概要 |
肥満・脂肪肝や心不全におけるRNA制御について、細胞内オルガネラでの翻訳やmRNA分解の時空間的制御の分子機構に焦点を当てて研究を行った。脂肪や肝臓におけるCNOT4は核内RNA/エピゲノム制御に重要であり、CNOT4がRNA結合蛋白を介して脂肪細胞の分化や炎症応答を誘導することが分かった。心不全ではRNA poly(A)分解因子による線維化誘導因子のmRNA分解が心臓リモデリングの抑制に重要であることが分かった。エネルギー代謝におけるCCR4-NOT複合体の役割について新たにミトコンドリアが重要であることを見出した。さらに時系列的の心不全の翻訳解析により新たな治療標的因子の候補を見出した。
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自由記述の分野 |
薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により心不全や肥満・脂肪肝における時空間的なRNA分解や翻訳制御の分子メカニズムが明らかになり合わせて新たな治療標的の候補因子を見出したことから、新しい治療法の開発に資することが考えられる。また、CCR4-NOT複合体やその関連因子を介したミトコンドリア機能や核内恒常性維持の制御機構が新たに見出され、RNAとオルガネラ制御という観点で学術的意義が高いと思われる。
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