研究課題
がん・悪性腫瘍の微小環境には免疫細胞や線維芽細胞、血管内皮細胞など多数の宿主由来細胞が存在する。腫瘍内微小環境におけるマクロファージ(TAM)は腫瘍促進性Protumor/抗炎症性の性質を有しておりPD-L1などの免疫抑制因子を発現している。子宮内膜症におけるマクロファージの活性化状態について鉄沈着との関わりを明らかにした(Med Mol Morphol. 54:316-323, 2021.)。今後、子宮内膜症と発がんの関連について研究を進めていく。急性期タンパク質であるAGPがマクロファージの活性化(PD-L1発現やIL-6産生)に関わることでがんの発育に関与していることを明らかにした(Cancer Res. 81:4545-4559, 2021)。AGP-CD14シグナルががん治療の標的となり得るかどうかを検討する。胃癌のリンパ節におけるマクロファージの活性化状態が、がん免疫サイクルに関わっていることを明らかにした(Front Oncol. 11:636751, 2021)。リンパ節マクロファージの詳細な解析を進めていく。
2: おおむね順調に進展している
おおむね順調に遂行しており、英文論文を複数発表することができた。
比較的、予定通り研究が遂行しているので、このまま継続する。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
Med Mol Morphol. 54:316-323, 2021.
巻: 54 ページ: :316-323
Cancer Res. 81:4545-4559, 2021
巻: 81 ページ: 4545-4559
Front Oncol. 11:636751, 2021
巻: 11 ページ: 636751