炎症は生体防御に必須の役割を果たす一方で、急性あるいは慢性炎症は様々な疾患に関連しており、その制御は厳密に制御されている。本研究では、炎症性サイトカインの一つインターロイキン6の発現を強く抑制する機能を有する新規分子ZAIPを同定し、その分子メカニズムについて解析を行った。さらに、皮膚の自己免疫疾患である乾癬において発現が増加している新たなDAMPsの同定を行い、その病態における役割を解析した。さらに、肺胞マクロファージがインフルエンザ等のウイルスに対する細胞性免疫の発動・維持に重要な役割を果たしていることをマウス実験において明らかにし、新たなワクチン開発へと繋がる可能性を示した。
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