• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

グルタミンによるT細胞シグナル伝達と分化の統合的制御機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20H03504
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

山下 政克  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (00311605)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードT細胞 / グルタミン / シグナル伝達 / 解糖系
研究成果の概要

T細胞抗原認識に伴う解糖系の活性亢進は、グルタミン代謝の活性化に必要であり、グルタミンはmTORの持続的活性を介して解糖系の活性化を維持していることが分かった。つまり、解糖系とグルタミン代謝はフィードフォワードループを形成することでTCRやサイトカイン受容体を介したシグナルを遷延させ、T細胞の活性化を維持している可能性が示唆された。今回の結果から、抗原認識に伴うT細胞における解糖系活性化は、正常なT細胞依存的免疫応答の誘導に必須であるとともに、免疫疾患治療の治療標的になることが明らかとなった。また、グルタミンがオートファジーの調節を介してT細胞老化を制御している可能性も見出している。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

グルタミンが活性化T細胞における解糖系、シグナル伝達の維持に必要であることが明らかにするとともに、活性化T細胞におけるグルタミン(代謝)がオートファジーの調節を介してT細胞老化を制御している可能性を新たに見出したことが、今回の研究成果の学樹的意義である。また、グルタミン流入阻害やT細胞解糖系酵素阻害が免疫疾患の治療標的になることを示したことは、免疫抑制による疾患治療の新しい選択肢を提示したという点において社会的なインパクトは大きい。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi