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2022 年度 研究成果報告書

膠芽腫における合成致死性メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03512
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

日野原 邦彦  名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (50549467)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードグリオーマ / ATRX / テモゾロミド / 合成致死 / CRISPRスクリーニング
研究成果の概要

悪性脳腫瘍であるグリオーマに対する治療薬は現在のところアルキル化剤テモゾロミド(TMZ)のみであり、そのTMZに対しても最終的に耐性が出現することから、新規治療法の開発が喫緊の課題である。本研究では神経膠腫に最も高頻度に認められるATRX変異に着目し、TMZに対する合成致死性メカニズムをゲノムワイドCRISPR loss-of-functionスクリーニングにより解析した。その結果、ATRX野生型と変異型のグリオーマ細胞はTMZに対して異なる脆弱性を有することを発見した。今後分子機構を詳細に解析することで、TMZの感受性を高めるコンビネーション療法や患者層別化マーカーの開発を推進していく。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗がん剤であるTMZはグリオーマに対して一定の効果があるものの、いずれ効き目がなくなってしまう。また、抗がん剤が効きやすい患者だけでなく、そもそも効かない患者も存在する。今回の研究成果から、特定の遺伝子を抑制する薬をTMZと同時に併用することでその効果が増強される可能性や、TMZが効きやすい患者の選別に応用可能な遺伝子の情報を得ることができた。今後これらのメカニズムをさらに研究し、効果的な治療法の開発へと結びつけたい。

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公開日: 2024-01-30  

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