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2022 年度 研究成果報告書

癌幹細胞可塑性制御に基づく発癌機構の解明と新規癌治療法開発への応用展開

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03519
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

吉田 清嗣  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70345312)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード癌 / 幹細胞
研究成果の概要

本研究は、申請者が世界に先駆けて見出した「リン酸化酵素DYRK2は癌幹細胞の発生・維持を制御することで癌抑制機能を発揮する」という知見を基盤とした、発癌における分子メカニズムの解明と癌制圧に向けた応用展開に主眼を置いた研究を展開した。具体的には「DYRK2の発現低下により正常幹細胞の維持機構が破綻し、癌幹細胞化による発癌を誘導する」という仮説を、主に遺伝子改変マウスを用いた個体レベルで検証した。さらに幹細胞性を有する癌細胞を標的としたDYRK2の抗腫瘍効果に着目し、大腸癌に対するアデノウイルスを介したDYRK2過剰発現による遺伝子治療を検証した。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌幹細胞は高い腫瘍形成能を持ち、発癌のみならず、転移や再発の原因になると考えられている。一方で多くの抗癌剤に耐性を示すことから、癌幹細胞を標的とした治療法の開発が切望されている。我々はすでにDYRK2が癌幹細胞の発生・維持制御分子であることを明らかにしており、本研究ではこの知見を発癌制御機構に発展させた。研究成果として大腸癌の肝転移モデルマウスを用いてDYRK2を発現させることで、酵素活性依存的に転移癌の増殖を抑制できることを示した。従ってDYRK2が発癌抑制分子として臨床応用への展開が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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