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2023 年度 研究成果報告書

ユビキチン化を標的とした細胞死と細胞老化誘導による小細胞肺がん新規治療法の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03535
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

田島 健  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50384102)

研究分担者 眞鍋 理一郎  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 上級研究員 (30280837)
高橋 史行  順天堂大学, 医学部, 客員教授 (70327823)
高橋 和久  順天堂大学, 医学部, 教授 (80245711)
柳下 薫寛  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (80781674)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード小細胞肺がん / ユビキチン‐プロテオソーム経路 / SKP2 / 細胞周期 / 細胞老化
研究成果の概要

緊急に必要とされる小細胞肺癌(SCLC)の新規治療法開発を目的とし、SCLCの脆弱性を特定するために、Project Achillesデータベースを利用し、SKP2とCKS1Bが1位と2位の必須遺伝子であることを同定した。組織マイクロアレイの免疫染色解析から、SKP2は95%以上のサンプルで発現しており、一般的な神経内分泌マーカーと比べても非常に強いことが明らかになった。予想通り、SCLC細胞株はSKP2阻害剤に感受性であった。SKP2抑制による増殖抑制の機序はRB1野生型と変異型とで異なっていたが、SKP2はRB1変異の有無に関係なく、SCLC患者に対する新規治療標的として考えられる。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

小細胞肺癌(SCLC)は、肺癌の中で最も恐れられているタイプの一つである。ここ数十年、大きな治療上のブレークスルーがないため、全生存期間の大幅な改善はみられていない。従来の網羅的遺伝子解析から新たな治療標的の同定には至っておらず、新たな着眼点が必要であると考えられた。本研究では網羅的な遺伝子機能解析が可能なProject Achillesのデータベースを利用しSKP2を同定した。SKP2はSCLCの生物学にとって重要であり、臨床診断に役立つだけでなく、RB1変異の有無にかかわらずSCLC患者にとって有望な治療標的である可能性が示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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