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2022 年度 研究成果報告書

忘れた記憶を思い出させる神経活動の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03551
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分51020:認知脳科学関連
研究機関名古屋市立大学 (2021-2022)
北海道大学 (2020)

研究代表者

野村 洋  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (10549603)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード記憶・学習
研究成果の概要

想起障害は認知症の主要な症状の一つだが、想起障害を回復させる治療法は確立していない。私たちはヒスタミンH3受容体拮抗薬によって、忘れた記憶の想起が回復することを明らかにしてきたが、メカニズムの解明は不十分だった。そこで本研究では、ヒスタミンH3受容体拮抗薬が大脳皮質の神経活動をどのように調節するかを調べた。その結果、ヒスタミンH3受容体拮抗薬ピトリサント投与によって嗅周皮質の一部の神経細胞の活動が大きく上昇し、これら細胞間では同期活動が増加していることを明らかにした。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

記憶の想起障害は認知症を始めとした認知機能障害において重要な症状の1つだが、障害を回復させる治療法は確立していない。治療法の確立には、想起障害が回復するときの神経メカニズムを解明し、そのメカニズムを効率よく活性化・促進することが望ましい。本研究によって、想起障害の回復作用を有するヒスタミンH3受容体拮抗薬投与によって、嗅周皮質の神経活動の変化が明らかになった。今後は、こうした変化を効率よく誘導する方法を見出すことで、より良い治療法の開発に貢献できると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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