神経幹細胞(NSC)等の正常細胞で発現しグリオブラストーマ(GBM)幹細胞(GIC)で発現消失するマイクロRNA(miR)の相補配列をCas9下に組み込んだ新規ゲノム編集発現カセットとGIC機能因子に対するガイドRNA(gRNA)発現カセットを組み込んだアデノ随伴ウイルス(AAV)を作製した。本AAVがNSCに影響なくGICを傷害することを試験管内実験により確認した。更に、本AAVを尾静脈投与したGIC脳移植担癌マウスの生存期間の優位な延長と抗腫瘍効果を確認した。本研究によりmiRの発現依存的にGBMを傷害する新規ゲノム編集AAVを創出した。
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