研究課題
基盤研究(B)
某市において5歳児発達健診を行い、神経発達障害群に対して血清、遺伝子など10年分のデータを解析した。血漿中のメタボローム解析では、ASDに関しては有意差を示すアミノ酸群が見つかり、ADHDに関しては有意差を示す生体アミン、脂肪酸が見つかった。ASDとADHDの合併では4種類の因子で有意差を示した。そして神経発達障害群において睡眠とフェリチンとの関連がみられ、ASD群の女児はオキシトシン値とコナーズの多動性と正の相関がみられた。
子どもの精神医学
2次発達健診で神経発達障害群の診断がついた5歳児約650名の血漿をメタボローム解析することでASD、ADHDの診断マーカーもしくは病態解明につながる因子がいくつか明らかになった。ASD、ADHDと睡眠やオキシトシン値との関連もわかり、ASDやADHDの病態解明につながる結果が得られたことは学問的意義があり、ASDとADHDは同じ群にあり、臨床的にそれを意識することは臨床的にも意義があり、社会に還元できる。