思春期・青年期(adolescents and young adults [AYA]世代)における社会環境の個体の精神・脳機能への内在化の影響を、精神疾患患者・健常対照群のデータを相補的に用いて明らかにすることを目的に、個人が受けているトラウマ(adverse childhood experiences [ACEs])や社会構造を定量化したうえで、脳画像解析(MRI, 近赤外線スペクトロスコピー)と組み合わせた解析を行った。その結果、トラウマや社会構造が脳形態・機能に影響を与える可能性が示唆された。また、援助希求態度があることが、トラウマが脳機能に与える影響を緩和する可能性が示唆された。
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