研究課題/領域番号 |
20H03598
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
鈴木 道雄 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (40236013)
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研究分担者 |
高橋 努 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (60345577)
樋口 悠子 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (60401840)
西山 志満子 富山大学, 学術研究部教育研究推進系, 講師 (70649582)
笹林 大樹 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (80801414)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 精神病発症危険状態 / 初回エピソード精神病 / 統合失調症 / 磁気共鳴画像 / 事象関連電位 / 自我障害 / 多価不飽和脂肪酸 / マルチモーダル転帰予測 |
研究成果の概要 |
若年者における精神症状は多様な転帰を示しうるが、本研究では、精神病発症危険状態および初回エピソード精神病の患者を対象に、さまざまな臨床的および生物学的指標の臨床転帰予測性能を明らかにし、それらを組み合わせたマルチモーダル予測モデルの構築を試みた。その結果、脳構造磁気共鳴画像、事象関連電位、認知機能、自我障害の評価が転帰予測に有用であることが示唆されるとともに、それらを含むマルチモーダル指標による機械学習を用いた方法の、精神病発症危険状態における精神病発症などの転帰予測における優位性が示された。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、統合失調症や精神病発症危険状態(統合失調症などに進展する可能性のある臨床特徴を示す)の神経生物学的な病態の進行過程の一部を明らかにするとともに、個々の患者における臨床転帰をより正確に予測するための指標の詳細な検討により、バイオマーカーの開発に近づいたという学術的意義を有する。本研究の成果がさらに発展することにより、若年精神疾患の病態生理の解明と発症予防法の開発に結びつく可能性があり、さらには社会の担い手である若年者における疾病負荷の減少、精神的健康の増進につながることが期待される。
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