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2022 年度 実績報告書

糖脂質SQAPが作用する腫瘍内低酸素環境解除スイッチの同定と放射線治療への展開

研究課題

研究課題/領域番号 20H03618
研究機関群馬大学

研究代表者

大重 真彦  群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (00451716)

研究分担者 堀内 宏明  群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (00334136)
吉原 利忠  群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (10375561)
松尾 一郎  群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (40342852)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード含硫糖脂 / SQAP / レブリチン / 放射線増感剤 / 低酸素環境 / 酸素分圧 / 腫瘍 / 放射線治療
研究実績の概要

SQAPによる腫瘍組織内酸素分圧上昇スイッチを明らかにするために、SQAPの有無により発現量が変化する因子の同定を試みた。まず、SQAPによる酸素分圧上昇誘導により、低酸素環境下で抑制されていたミトコンドリアの代謝の機能の回復が考えられた。そのため、その指標としてSQAPによる活性酸素種(ROS)産生誘導の有無を腫瘍培養細胞で確認した。実験は、通常酸素環境および低酸素環境中でのSQAPの添加の有無の条件で実施した。その結果、低酸素環境中において、SQAP無添加ではROS産生は誘導されないが、SQAP添加によりROS産生が誘導されることを確認した。
低酸素環境下においてSQAPはROS産生により影響を与えていることから、次にROS産生へつながる代謝経路の上流に存在する遺伝子群について調査した。具体的には、腫瘍培養細胞を用いて、低酸素環境下におけるSQAP添加の有無により、ROS産生につながる代謝経路の上流に存在する遺伝子群のタンパク質量変化をウエスタンブロット法により調査した。その結果、現時点では2種類の遺伝子のタンパク質量が変化していることを明らかにした。
また、SQAP結合分子の同定を可能にするための分子プローブ(SQAP結合分子との架橋基および回収のための樹脂と結合させるためのリンカー付き官能基を導入したSQAP誘導体)の合成を行った。反応効率・収率の改善の必要な合成プロセスがあるため、現在もその反応の改善を試みている。
さらに、担癌マウスによるモデル動物実験では、SQAP/SQAP誘導体による移植腫瘍体積の減少効果を調査するために、過去にSQAPで行われていたA549細胞での担癌マウスでの実験系を構築した。しかし、腫瘍の定着率等が問題となったので、SCC-7細胞による担癌マウスモデルでの実験系を用いてSQAP/SQAP誘導体の効果を調査することを試みている。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 含硫糖脂質SQAPが影響を与える遺伝子およびタンパク質の探索2022

    • 著者名/発表者名
      兵藤大貴、有村柊平、吉田圭秀、菅原二三男、坂口謙吾、大重真彦、桂進司
    • 学会等名
      第45回日本分子生物学会年会
  • [学会発表] 培養細胞を用いたSQAPとその類縁体の生理活性評価2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤要、品田俊輔、狩野航輝、石井希実、堀内宏明、菅原二三男、坂口謙吾、松尾一郎、大重真彦、桂進司
    • 学会等名
      第45回日本分子生物学会年会
  • [学会発表] リパーゼにより分解されないSQAP誘導体の合成2022

    • 著者名/発表者名
      品田駿輔、狩野航輝、川口晃史、内田尭斗、石井希実、堀内宏明、菅原二三男、坂口謙吾、松尾一郎、大重真彦、桂進司
    • 学会等名
      第45回日本分子生物学会年会
  • [備考] 桂・大重研究室~マイクロプロセス研究室~

    • URL

      https://oshige.wixsite.com/katsura-oshige

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公開日: 2023-12-25  

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