最先端のインフォマティクス解析によるエクソームデータの再解析および尿細胞を用いたRNA-seqと全ゲノム解析を組み合わせたマルチオミクス解析によって、50%の症例で原因となる遺伝子異常の同定に成功した。特にイントロン領域のバリアントの同定に有用であった。ゲノムベースのスプライス異常予測とRNA-seqによるスプライス異常の評価はお互いに補完的な部分も大きく、非侵襲的に採取可能な尿細胞を用いたマルチオミクス解析によって遺伝子診断率の向上が見込まれる成果が得られた。更に、ゲノム編集マウスによる分子病態の解明についても計4報を報告することができた。
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