研究課題/領域番号 |
20H03650
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
横山 詩子 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70404994)
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研究分担者 |
川原 玄理 東京医科大学, 医学部, 准教授 (40743331)
林 由起子 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50238135)
谷藤 章太 東京医科大学, 医学部, 助教 (50529245)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 動脈管 / リモデリング / 細胞外マトリックス |
研究成果の概要 |
動脈管の完全な閉鎖には、血管収縮と共に“内膜肥厚形成”が重要な役割を果たす。本研究では、fibulin-1欠損マウスが全例動脈管開存症を呈することと、バーシカンのヒアルロン酸結合部変異マウスの動脈管でも30%が動脈管開存症となることを明らかにした。平滑筋細胞由来のfibulin-1とヒアルロン酸が内皮細胞由来のバーシカンと複合体を形成することで、平滑筋細胞の内皮細胞側への方向性遊走が促進され内膜肥厚が形成されることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
循環生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在約3割もの超未熟児が血管収縮を標的とした現在の治療に抵抗性である。すなわち動脈管の閉鎖は血管平滑筋を収縮させるだけでは十分ではない。本研究を通じて動脈管内膜肥厚形成に関与する細胞外マトリックスの複合体を明らかにした。これらの複合体の形成にはプロスタグランジンE受容体EP4が関与しており、EP4やこれらの細胞外マトリックスを制御することで、動脈管閉鎖を促進する新たな方法を開発できることが期待される。
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