研究課題/領域番号 |
20H03651
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
廣瀬 伸一 福岡大学, 医学部, 教授 (60248515)
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研究分担者 |
荻原 郁夫 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30373286)
石井 敦士 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (90568825)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | てんかん / iPS細胞 / 遺伝子改変動物 / ハイスルーブットスクリーニング / 創薬 |
研究成果の概要 |
ヒトてんかんで多くの遺伝子変異を同定すると同時に、動物の自然発症てんかんの責任遺伝子と目される遺伝子も同定した。得られた情報を基に、ドラべ症候群のモデル動物を作出し、シナプスの機能異常や、脳発達と症状出現との関係等を明らかにした。さらに、てんかん患者から樹立した幹細胞を神経細胞に分化させ、その分子病態を明らかにした。これを基に、病態に介入できる薬剤・化合物を多角的に探索した。二種の薬剤候補化合物を得て、抗てんかん薬のシーズとすべく、血液、脳関門透過性などの解析を行った。さらに、遺伝子改変動物を用いて上記化合が動物のてんかん症状が改善して死亡率を低下させることを見出した。
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自由記述の分野 |
てんかん分子病態研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
てんかんの遺伝子が最初に同定されたのは1995年で、2003年からは次世代シークエンスにより、多くの遺伝子が同定されるようになった。最近になって、ようやくてんかんの分子病態が明らかになってきた。このため、分子病態に基づく創薬の試みは、海外で緒に就いたばかりであり、国内で我々以外にない。加えて、多手法を用いて多目的に実施しようとするのは本研究以外に未だ見当たらない。分子病態に基づく治療が開発できれば、てんかんの根治療法となり、現在3割程度存在する難治性てんかんへの大きな光明となる。
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