研究課題/領域番号 |
20H03658
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
永石 宇司 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (60447464)
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研究分担者 |
長堀 正和 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 准教授 (60420254)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 免疫学 / 腸管免疫 / 消化器病学 / 炎症性腸疾患 |
研究成果の概要 |
本研究は申請者がこれまで見出してきた「腸管粘膜の免疫恒常性はGALTにおける正常な免疫寛容の誘導によって制御される」という独自の概念を基盤として、5次元生体イメージング技術を応用しつつ、GALTにおける免疫調節機構を詳細に解析することを目指している。その結果、当該研究期間に得られた成果から、定常時のみならず腸炎誘発時の腸管粘膜における抗原提示細胞群の客観的な生化学的、細胞生物学的な解析がin vitroおよびin vivoで可能であることを証明した。さらに現在、こうした実験腸炎モデル誘発時における抗原提示細胞群やリンパ球の詳細な生化学・細胞生物学的解析、また生体イメージング観察を進めている。
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自由記述の分野 |
消化器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患(IBD)の新規治療法開発を困難にしている理由は、腸管の免疫調節機構が未だ不明確なことにある。本研究の意義は腸管の粘膜免疫応答に関する研究を独自に展開してきた申請者らが、ライブイメージング技術、FRET技術、および遺伝子導入系等といった、これまでの技術と知見を統合しつつ腸管特有の免疫調節機構を繙くことで、これまでベールに包まれていた「GALT内抗原提示細胞の新たな調節機構」の解明に向けた技術基盤を樹立するという免疫学的貢献ばかりでなく、IBDの発症時におけるその変調に対して極めて病態特異性の高い新規診断・治療法開発の理論基盤の創出に発展するものと期待できる。
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