研究課題/領域番号 |
20H03659
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
妹尾 浩 京都大学, 医学研究科, 教授 (90335266)
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研究分担者 |
中西 祐貴 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (40838679)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大腸がん |
研究成果の概要 |
がん組織の不均一性、可塑性は治療抵抗性の大きな原因となる。不均一性、可塑性をもたらす機序のひとつに、がん微小環境やがん細胞内で活性化するシグナルの変化によってがん幹細胞を含むがん細胞の分化がダイナミックに「揺らぐ」ことがあげられる。本研究では大腸がんを対象に、(1)分化の揺らぎと幹細胞性を司る因子の包括的解析、(2)分化の揺らぎと幹細胞性を制御するメカニズムへの多角的アプローチを検証した。その結果、大腸がんの幹細胞性と相関する大腸がんの亜群、分化の揺らぎと幹細胞性に関わる因子の同定、それに介入することによる大腸がんの退縮効果等を確認した。
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自由記述の分野 |
消化器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では大腸を舞台に、がん細胞に分化の揺らぎと幹細胞性をもたらすメカニズムの解析、分化の揺らぎとがん幹細胞を標的とするがん治療法開発へ向けた基盤的データ獲得を目的とした。マテリアルとなった種々の遺伝子改変マウス、マウスおよびヒト由来オルガノイド、腫瘍/がん幹細胞マーカー、経時的観察を可能にするライブ・イメージング系、および腫瘍/がん幹細胞の選択的排除システムは、研究代表者らが独自に検証、樹立してきたもので、本研究のオリジナリティは高い。がん幹細胞とその揺らぎは、大腸がんのほか、膵臓がん、胃がん、胆道がん等にも存在し、将来的に臓器横断的な消化器がんの治療法開発につながる可能性も考えられる。
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