大腸腺腫症(FAP)患者の未手術者を対象に「凍結便」と「生活習慣などに関するアンケート」を収集した。凍結便を用いてショットガンメタゲノム解析とメタボローム解析を行った。FAP患者と健常者を年齢と性別をマッチさせて、腸内細菌と腸内代謝物質を比較したところ、FAP患者に特徴的な腸内細菌や代謝物質を特定することができた。さらにFAP患者内での個人差をDirichlet multinomial mixtures(DMM)モデリングで分類した。FAPの悪性度(最大腫瘍径、ポリープ数、組織学的悪性度、密生型病変の有無等)と照合したところ、関連するDMMでの一群が特定出来た。
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