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2022 年度 研究成果報告書

生体イメージングによる免疫細胞4次元動態解析を利用した腸管内微小環境の統合的理解

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03665
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

筋野 智久  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40464862)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード炎症性腸疾患 / 制御性T 細胞 / 腸管免疫
研究成果の概要

2光子顕微鏡を使用することで、腸管粘膜内で制御性T細胞(Treg)の局在、動態を解析し、世界に先駆けて報告した(Sujino T. Science 2016)。炎症抑制におけるTregの局在、動態、制御機構については不明であった。2光子顕微鏡を用いた生体内における細胞動態解析技術と単一細胞機能解析技術を組み合わせ、腸管上皮における(Aryl-hydrocarbon receptor)Ahrシグナルが腸管内におけるTregの局在を変化させることで炎症抑制に寄与していることを報告した(Yoshimatsu Y, Sujino T. Cell Rep. 2022)。

自由記述の分野

内視鏡学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで炎症性腸疾患の治療薬は炎症惹起細胞の抑制がターゲットであった。近年Ahrリガンドを有する青黛という生薬が副作用の問題が存在するものの炎症性腸疾患に有用であると報告されている。しかしその機序は明らかでなかった。我々の報告で、Ahrリガンドが腸管上皮のAhrシグナルを介することで、腸管内における炎症抑制細胞の位置を変化させることが判明し、その結果炎症を抑制することを見出した。
本研究は、Tregに作用することで腸管炎症抑制効果を発揮することのメカニズムを証明し、さらに、その機序が腸管内での局在をかえるというユニークな機序を介していることを明らかにした。

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公開日: 2024-01-30  

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