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2022 年度 研究成果報告書

MSI-high胃癌の腫瘍内細菌叢とゲノム不均一性による抗腫瘍免疫との関連

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03668
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立中央病院(がんセンター局ゲノム解析センター)

研究代表者

弘津 陽介  地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立中央病院(がんセンター局ゲノム解析センター), ゲノム解析センター, チーフ研究員 (10793838)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードマイクロサテライト / ミスマッチ修復 / 免疫チェックポイント阻害剤
研究成果の概要

319検体でMSI-PCRとIHCを比較した結果、IHC検査とMSI-PCR検査の一致率は98.1%(313/319)であった。不一致の場合には、LCMおよびMSI-NGSを行い、不一致の理由がMSI-PCR結果のあいまいさと腫瘍内のMSI状態の不均一性が原因であった。一部の胃がん症例はMMRが不十分な部分と十分な部分の両方を示す「モザイク」パターンであった。1082追加検体においても「モザイク」パターンを見出した。MMRの不均一な発現パターンは、免疫チェックポイント阻害剤治療の応答に関連する可能性がある。FFPE組織から腫瘍内細菌叢の解析を行う16S rRNA解析法を確立した。

自由記述の分野

腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、免疫チェックポイント阻害剤の適応症例を決定する上で重要な腫瘍におけるミスマッチ修復(MMR)およびMSIの状態の評価をするため、複数の測定法による詳細なデータを提示した。結果より、腫瘍がMMRを十分に発現している部分と欠損している部分の両方を有する腫瘍内不均一性があることが明らかになった。このことは、正確なMMR評価のためには、腫瘍の不均一性を捉える必要性を強調している。この研究は、特にMSI-HまたはMMR欠損固形がん患者における診断、個別化治療の臨床的意思決定に影響を与える可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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