研究課題/領域番号 |
20H03673
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
桑原 宏一郎 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30402887)
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研究分担者 |
木下 秀之 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (30467477)
元木 博彦 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (50532058)
中川 靖章 京都大学, 医学研究科, 助教 (70452357)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心不全 / 転写 / シグナル経路 / エピゲノム / 心筋 / カルシウムシグナル |
研究成果の概要 |
本研究では、自身の先行研究により見出した、心不全、病的心筋リモデリング進展での転写・エピゲノム制御に関わる2つの病的カルシウムシグナル回路の治療標的としての意義の研究を行うとともに、さらにこれら経路にかかわるエピゲノム制御因子として見出した、ヒストン修飾酵素であるHDAC1/2、LSD1、G9aの心筋恒常性維持における意義を、その心筋特異的ノックアウトマウスの解析を中心に行った。その結果、NRSF-CaMK-GNAO1経路の心不全進行における意義とその詳細な機序を明らかにし、新たな心不全治療標的としての意義を見出した。また他の分子や経路についてもその心不全進展における意義を明らかにしつつある。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予後不良の疾患症候群である心不全の増加に伴い、その病態解明に基づく新規予防・治療法開発が求められている。本研究では、我々が今までが明らかにしてきた心臓の恒常性維持とその破綻としての心不全発症・進展に関わる、転写・エピゲノム制御ネットワークの研究から得られた知見をさらに展開し、心不全発症・進展および心収縮能低下にかかわる新規分子機序の解明と、それに基づく新規治療標的同定に関する複数の成果を得た。本研究の成果は、将来的な新規慢性心不全予防・治療薬開発を可能とし、心不全有病率の減少、予後改善に寄与しうることが期待される。
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