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2022 年度 研究成果報告書

細胞内コレステロール代謝を基軸とした炎症慢性化機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03679
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

大石 由美子  日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (80435734)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードマクロファージ
研究成果の概要

マクロファージは個体の恒常性を維持するとともに、動脈硬化症の基礎となる慢性炎症の病態を制御する。これまで私は、マクロファージの細胞機能としての免疫応答が、細胞代謝と密接に連携していることを見出した。そこで本研究ではマクロファージの細胞内コレステロール代謝を標的とした、抗動脈硬化治療・予防法を確立したいと考え検討した。マクロファージに炎症刺激を与えて活性化すると、細胞内のリソソームに遊離コレステロールが蓄積した。ポリロタキサンという試薬を用いて蓄積したコレステロールの排出を促進すると、細胞レベルでの炎症応答が抑制できるのみならず、個体レベルで動脈硬化プラークの形成が抑制できた。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の検討から、マクロファージの細胞内コレステロール代謝を制御することによってマクロファージの機能を調節できること、マクロファージの細胞内コレステロールの蓄積を抑制すると動脈硬化プラークの形成を制御できることが明らかとなった。また、健常人および動脈硬化症例を対象とした検討から、単球中コレステロールは、頚動脈内膜厚に示される動脈硬化の進展度と正の相関を示し、多変量解析の結果、血中LDLとは独立した予後規定因子であった。これらのことから、ヒトにおいても単球/マクロファージの機能は細胞内コレステロール量と連携して制御され、単球コレステロール量は動脈硬化の重症度の指標となりうることが示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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