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2021 年度 実績報告書

老化に伴う組織細胞における inflammaging のクロマチン機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 20H03692
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

蓑田 亜希子  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (40721569)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード老化 / シングルセル解析 / エピゲノム
研究実績の概要

コロナ状況の為実験の準備が遅れたが、今年度後期から実験を始めることができた。具体的には若齢および高齢マウスを購入し、低タンパクの餌を与え始めた。表されているほとんどの研究は若い時から違うdietを与える影響を研究しており、中年になってからdietを変えると若返るかどうかなどはあまり研究されていないため、本研究から新しい知見が見られると期待する。2ヶ月の飼育時点では低タンパクの餌で飼育されている老齢マウスの体重がコントロールと比べ減っており、若齢マウスの体重に近づいていることから良い結果が期待される。
3ヶ月間コントロールおよび低タンパクの餌で飼育後、組織(骨髄・肺)を採取しsingle cell RNA-seq + ATAC-seq を行う(10x Genomics)。データ解析を行い本研究の仮説である、加齢に伴う遺伝子発現制御能力低下(特に免疫遺伝子)が組織レベルで見られるかを検証する。さらにその免疫遺伝子の発現制御能力がダイエットを変えることにより挙げる事が可能かコントロールを餌と低タンパク餌を与えたマウスを比較し検証する。具体的には免疫遺伝子のpoised/pausedが加齢に伴い維持されなくなり、炎症状態に貢献するという仮説を検証する。老齢マウスで維持されていない遺伝子が同定された場合、それらの遺伝子が低タンパクdietを与えた老齢マウスでもコントロールを同じく変化しているか、あるいはpoised/paused状態に近いか(若返りしているか)どうかを同定する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ状況の為実験の準備が遅れた

今後の研究の推進方策

3ヶ月飼育後、骨髄と肺をを採取しsingle cell RNA-seq + ATAC-seq を行う(10x Genomics)。ライブラリ作成後、シーケンスに出しデータ処理を行う。さらに低タンパクdietで若返り効果が見られるかを調べるためDNAメチルライブラリも作成し、epigenetic clockのデータ解析も行う。バイオインフォマティクス解析では免疫遺伝子にフォーカスを置き、免疫遺伝子のpoised/pausedが加齢に伴い維持されなくなり、炎症状態に貢献するという仮説を検証する。具体的には若齢マウスでpoised/paused状態の免疫遺伝子を同定し、それらの遺伝子がpoised/paused状態で保たれているかまず同定する。老齢マウスで維持されていない遺伝子が同定された場合、それらの遺伝子が低タンパクdietを与えた老齢マウスでもコントロールを同じく変化しているか、あるいはpoised/paused状態に近いか(若返りしているか)どうかを同定する。

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公開日: 2022-12-28  

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