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2022 年度 研究成果報告書

がん抗原階層性からの腫瘍浸潤PD-1陽性T細胞の抗腫瘍免疫応答及び抑制能の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03694
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関岡山大学 (2021-2022)
千葉県がんセンター(研究所) (2020)

研究代表者

冨樫 庸介  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80758326)

研究分担者 盛永 敬郎  千葉県がんセンター(研究所), がん治療開発グループ 細胞治療開発研究部, 研究員 (30757000)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード腫瘍免疫 / ネオ抗原 / PD-1 / 制御性T細胞
研究成果の概要

がんはPD-1/PD-L1や制御性T細胞(Treg)などの抑制性分子や抑制性細胞を利用して免疫から逃避し「がん」として存在しているとされている。抗PD-1/PD-L1抗体はT細胞のエフェクター能を活性化することで効果を発揮しているため、腫瘍浸潤PD-1陽性エフェクターT細胞が抗PD-1/PD-L1抗体有効例で有意に多く浸潤していた。そのようなT細胞はネオ抗原を認識していたが、一方で、耐性患者ではPD-1陽性Tregが有意に多く浸潤し、抗PD-1抗体によりPD-1陽性Tregの抑制能が活性化してしまうことを明らかにした。さらにTregのPD-1発現には特殊な代謝環境が関与していた。

自由記述の分野

腫瘍免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍浸潤PD-1陽性エフェクターT細胞ががん免疫療法の効果に関与し、同時にPD-1陽性Tregが耐性に関与することを明らかにでき、効果予測を正確に行えるようになった。また、新たにPD-1陽性Tregが標的となり得て、そこに代謝環境が関与するため、代謝による制御も新たなコンセプトの治療になり得ると考えられた。これらはがん免疫療法のさらなる治療成績の向上に繋がると考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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