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2022 年度 研究成果報告書

免疫プロファイルに基づく肺がんのリスク層別化手法の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03695
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

白石 航也  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 部門長 (80609719)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肺がん / 生殖細胞系列変異 / HLA多様性
研究成果の概要

本研究で実施した全ゲノム関連解析により、アジア人集団で既に報告されている10座位と欧米人集団で報告されている2座位が本研究で検証された。さらに、7つの新規遺伝子座(PTPRG、TERC、BTN2A1、HLA-C、HLA-DQB1、BAK1、ASB15)が本研究で確認された。BTNL2、BTN2A1遺伝子はγδ T細胞の分化誘導に寄与することが知られており、BTNL2、BTN2A1といったブチロフェリン様遺伝子のリスクバリアントが血球中の遺伝子発現量と負の相関を示した。以上の結果より、HLAアレル以外にも肺腺がんの発がんリスクに免疫回避機構が複数関与している可能性を示した。

自由記述の分野

がんゲノム解析

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通して、肺腺がんの発症リスクには数十の感受性遺伝子座が寄与していることを明らかにし、その中にはMHC領域に多くの独立した因子を同定するに至った。これらの感受性遺伝子座を組み合わせたpolygenic risk scoreを算出することで、高リスク群を同定し、肺がんに対する高リスク群の層別化手法の構築に繋げられた。今後は臨床検体を用いてがん組織中の免疫プロファイルとの統合解析をさらに実施し、発症要因のメカニズムを明らかにする予定である。

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公開日: 2024-01-30  

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