ヒトアトピー性皮膚炎の非侵襲的スワブサンプリングから増幅したRNAよりメタトランスクリプトーム解析を行った。またアトピー性皮膚炎自然発症モデルマウス未病期皮膚遺伝子発現データを既存データベースから取得し、ヒトデータの整合性を確認した。サンプリングの解析成果として、生後3日目の新生児皮膚細菌叢が1歳時のアトピー性皮膚炎の発症に関連することを見出したので、新生児期のトランスクリプトームに焦点を当て解析を行った。アトピー性皮膚炎発症群と非発症群で有意差を持って発現が異なる新生児期の遺伝子の多くは、マウスの遺伝子発現パターンと一致した。疾患予防の新規ターゲット遺伝子X(未公開)を得ることに成功した。
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